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GL.iNetルーターでVPNスクランブルを設定する方法

VPNスクランブルとは

VPNスクランブルは、VPNトラフィックを通常のインターネットトラフィックのように見せる技術です。これにより、ネットワーク制限や検閲を回避しやすくなり、特にインターネット規制が厳しい地域で役立ちます。

  • ISP、ファイアウォール、Deep Packet Inspection(DPI)による検出を避けるため、VPN特有の通信パターンを隠します。

  • VPN接続を一般的なWebトラフィックのように見せることで、制限のあるネットワークでも接続の安定性と成功率を高めます。

AmneziaWGとは

AmneziaWGは、WireGuardをベースにしたVPNプロトコルで、トラフィックのスクランブル機能を内蔵しています。WireGuardの高速性、軽量性、低遅延といった特長を維持しながら、専用のスクランブルモジュールを追加することで、VPNトラフィックのパターンを効果的に隠します。これにより、個人ユーザーにも法人ユーザーにも、オンラインプライバシーの保護、地域制限の回避、厳しいネットワーク制御による接続中断の抑制といった利点があります。

AmneziaWGは、Windows、macOS、iOS、Android、Linux、ルーターなど幅広いデバイスに対応しており、さまざまな利用シーンで信頼性の高いスクランブルVPN接続を提供します。

現在、Brume 3Flint 3Flint 2Beryl AX など複数のGL.iNetルーターが、一部のファームウェアでAmneziaWGをサポートしています。正式なフルサポートはファームウェア ver.4.9 で提供され、今後さらに多くのモデルへ順次展開される予定です。

クイックセットアップ

以下では、GL.iNetルーターでAmneziaWGによるVPNスクランブルを設定する代表的な2つのシナリオを紹介します。

シナリオ1. 2台のGL.iNetルーターを使用する

このシナリオでは、2台のGL.iNetルーターを使って、AmneziaWGプロトコル経由のVPNスクランブル接続を構築します。

  • Brume 3 (GL-MT5000): 自宅側のVPNサーバーとして使用
  • Beryl AX (GL-MT3000): 外出先で使うポータブルVPNクライアントとして使用

VPNサーバーを設定する

  1. Brume 3 のWeb管理パネルにログインします。

ノートPCやデスクトップPCなどの端末を、EthernetケーブルでBrume 3のLANポートに接続します。ブラウザを開き、デフォルトの管理アドレス(通常は192.168.8.1)を入力し、管理者パスワードでログインします。

  1. Brume 3 の初期設定を完了し、インターネットに接続できる状態にします。

Brume 3 をメインルーターとして使う場合は、WANポートをISPモデムなど上位ネットワークに接続してください。

メインルーターではない場合、つまりISPルーターなど別の上位機器がメインルーターとして動作している場合は、メインルーター側でポート転送を設定する必要があります。詳しくはこちらを参照してください。

  1. DDNS を有効にします(任意)。

Public IP が固定ではなく動的に変わる場合は、DDNS機能を有効にしてください。

左側のサイドバーで APPLICATIONS -> Dynamic DNS に移動し、Enable DDNS をオンにします。Terms of Service & Privacy Policy に同意し、Apply をクリックします。

enable ddns

  1. VPNスクランブルを有効にします。

左側のサイドバーで VPN > WireGuard Server -> Configurations タブに移動し、Enable Obfuscation をオンにして Apply をクリックします。

enable obfuscation

必要に応じてスクランブルのパラメータを調整できますが、通常はデフォルト設定のまま使用することをおすすめします。

enable obfuscation

  1. 設定ファイルをエクスポートします。

WireGuard Server ページで Profiles タブに切り替え、Add ボタンをクリックして、Beryl AX から接続するための設定ファイルを作成します。

add profiles

分かりやすい名前を設定し(例: Travel Router)、Apply をクリックします。

add profiles

ポップアップウィンドウで Export をクリックし、設定ファイルをローカルにダウンロードします。後で使用します。

add profiles

  1. VPNサーバーを起動します。

WireGuard Server ページ上部の Start ボタンをクリックしてサーバーを起動します。

server start

これで、AmneziaWGスクランブルを有効にしたVPNサーバーが動作します。AmneziaWGアプリ、またはAmneziaWGスクランブル対応ファームウェアを搭載したGL.iNetルーターから、この Brume 3 のVPNサーバーに接続できます。

注意:AmneziaWGスクランブルに対応していないクライアントは接続できません。

server start

VPNクライアントを設定する

  1. Beryl AX のWeb管理パネルにログインします。

ノートPCやデスクトップPCなどの端末を、EthernetケーブルでBeryl AXのWi-FiまたはLANに接続します。ブラウザを開き、デフォルトの管理アドレス(通常は192.168.8.1)を入力し、管理者パスワードでログインします。

  1. Beryl AX の初期設定を完了し、インターネットに接続できる状態にします。

ヒント: Beryl AX は Brume 3 とは別のネットワークに接続してください。たとえば、モバイルホットスポットを有効にしてBeryl AXを接続できます。

  1. 設定ファイルをアップロードします。

左側のサイドバーで VPN > WireGuard Client に移動します。新しいグループを追加し、分かりやすい名前(例: Home Router)を設定します。

client add a group

右側で、先ほどエクスポートした設定ファイルをアップロードします。

client upload file

設定ファイルをアップロードして検証が完了したら、Apply をクリックします。

client uploaded

ページが更新され、リストに設定ファイルが1つ表示されます。

  1. VPN接続を開始します。

三点アイコンをクリックし、Start を選択します。

client start

約1分待ちます。ステータスインジケーターが緑色になれば、VPN接続は成功です。

client connected

VPN Dashboard を開くと、Beryl AX が自宅側ルーター Brume 3 に接続されていることを確認できます。

client dashboard

  1. 接続を再確認します(任意)。

Brume 3 のWeb管理パネルにログインし、VPN -> WireGuard Server に移動します。オンラインクライアントとして Beryl AX が表示され、このVPNサーバーに現在接続していることを確認できます。

server online client

これでVPN接続は完了です。Beryl AX に接続しているすべての端末は、Brume 3 のゲートウェイ経由でインターネットにアクセスし、VPNスクランブル接続を利用できます。

シナリオ2. 1台のGL.iNetルーターを使用する

このシナリオでは、1台のGL.iNetルーター Brume 3 (GL-MT5000) をVPNクライアントとして使用し、AmneziaVPNサーバーに接続します。

自前のサーバーを構築する必要はありません。公式のAmneziaVPNサーバーを使って、直接VPNスクランブル接続を確立できます。ただし、Amnezia Premium のサブスクリプションが必要です。

設定ファイルをダウンロードする

  1. Amnezia Premium Dashboard に Subscription Key でログインします。

amnezia login

  1. Amnezia ダッシュボードで Connection Assets -> Configuration Files に進み、国を選択して、後で使う設定ファイルをローカルにダウンロードします。

amnezia config

VPNクライアントを設定する

  1. Brume 3 のWeb管理パネルにログインします。

ノートPCやデスクトップPCなどの端末を、EthernetケーブルでBrume 3のLANポートに接続します。ブラウザを開き、デフォルトの管理アドレス(通常は192.168.8.1)を入力し、管理者パスワードでログインします。

  1. Brume 3 の初期設定を完了し、インターネットに接続できる状態にします。

  2. 設定ファイルをアップロードします。

左側のサイドバーで VPN > WireGuard Client に移動します。新しいグループを追加し、分かりやすい名前(例: AmneziaVPN)を設定します。

client amnezia add a group

右側で、先ほどダウンロードした AmneziaVPN の設定ファイルをアップロードします。

client amnezia upload

設定ファイルをアップロードして検証が完了したら、Apply をクリックします。

client amnezia uploaded

ページが更新され、リストに設定ファイルが1つ表示されます。

  1. VPN接続を開始します。

三点アイコンをクリックし、Start を選択します。

client amnezia start

約1分待ちます。ステータスインジケーターが緑色になれば、VPN接続は成功です。

client amnezia connected

VPN Dashboard を開くと、Brume 3 が AmneziaVPN サーバーに接続されていることを確認できます。

client amnezia dashboard

これでVPN接続は完了です。Brume 3 に接続しているすべての端末は、AmneziaVPNサーバー経由でインターネットにアクセスし、VPNスクランブル接続を利用できます。


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